CEOは日本市場を重視? 日本政府も経済成長の起爆剤として期待

山本恵里伽キャスター:
アルトマンCEOですが、今回の来日でこんな発言をしています。
▼将来的に日本法人の設立を検討
▼今後、チャットGPTの日本語などの改善を検討
日本での普及を意識していることが分かります。

TBSスペシャルコメンテーター 星浩氏:
日本の政府も「チャットGPT」が経済成長の起爆剤と期待していますが、これはどういう効果が期待できると思っていますか?

「チャットGPT」技術幹部 シェイン・グウさん:
今回の「チャットGPT」やAIで過去の点とまったく違うのは汎用性です。だから1つのことっていうよりも、すべてのことで人を手助けできる。だからすべてのことにおける生産性の向上、そして便利性の向上。「GPT-4」になれば画像認識なども付いてくると同時に、道具をどう扱うかなどもあるので、すごく有益な部分が多いテクノロジーだと思ってます。

星 氏:
生産性が伸びないっていうのが、ずっと日本経済の悩みなんですよね。

「チャットGPT」技術幹部 シェイン・グウさん:
そこにやっぱりすごくワクワクしてるというか、楽観的・ポジティブな態度で向かっていける日本は世界で見てもユニークだと思っています。

公開データなどの提供はどう使う?

小川キャスター:
具体的にどういうところで有益性があるのか。
アルトマンCEOが今回、岸田総理に行った7つの提案の1つに「政府の公開データなどの分析提供」というものがあります。これは具体的にどんなデータを、どう活用することを想定しているのでしょうか?

「チャットGPT」技術幹部 シェイン・グウさん:
これは実際、日本の政府の人と事前に話した時にあがったテーマですが、データプライバシーなどを解決する前に、公開データで何か役に立つものを作れるかどうか。国会議事録、答弁のデータというのはすべてオープンになってますよね。誰でもwebサイトに行けば読める。まず、それを使って日本の政治家が論点をもっと早く作れるように。もちろん、AIはアシスタントなので、最終的には人がチェックして、人が判断する。だけど作業効率を上げられれば、日本の政府も良くなるし、すべての社会で効率が上がるという話はしていました。

小川キャスター:
例えば今、少子化の議論などが大詰めになっていますけれども、こういた議論ももっと効率的に活発にしていくようになるということですか?

「チャットGPT」技術幹部 シェイン・グウさん:
最近の「チャットGPT」だと、ブラウジング、インターネット検索など、いろんなデータベースのプラグインも簡単に読み込めるので、それらと、例えば議事録をすべて合わせることで、すごくクリエイティブになります。みなさん、ぜひ使ってください。多分使う前はためらうと思ういますが、使ってみたら意外とおもしろい。モノやAIのおもしろさを素直に喜べる、モノに対して感動できるっていうのも日本の独特なところだと思っています。