オープンAI社の幹部が明かす「チャットGPT」の反響

小川彩佳キャスター:
ここからは、「チャットGPT」を開発したオープンAI社の日本担当で、「チャットGPT」の技術幹部であるシェイン・グウさんにお話を聞いていきたいと思います。
「チャットGPT」は世界的に大きな反響を巻き起こしていますが、この反応は想定内でしたか?

「チャットGPT」技術幹部 シェイン・グウさん:
チームの人に聞くと、「チャットGPT」を公開する前からある程度の期待はあった。ただ、その期待よりもいろんな人からすごく好意的な印象で使われている。それがみんな嬉しかったみたいです。これまで「Chat bot」など、いろいろ試された経験がありますが、ここまで好意的に思われたのは歴代で初めてだと思っています。
使っている人に聞くと、「使うまでは少し疑問を感じていた。だけど使ってみたら止められない」、それくらいの価値を生み出している。それはすごくうれしいことですし、今僕も「チャットGPT」の開発チームにいて、すごく楽しいです。

CEO日本訪問のワケ…「人」が汎用的な人工知能に好意的

小川キャスター:
“第4次産業革命”と称する方もいて、世界が注目する「チャットGPT」ですが、オープンAI社のアルトマンCEOが今回来日したのはどういった理由からですか?

「チャットGPT」技術幹部 シェイン・グウさん:
実際に「チャットGPT」が2022年11月にリリースした後、サムさん(アルトマンCEO)が初めて訪れた外国が日本なんです。ただ、日本をなぜ選んだかというのは、本当にいろんな理由があります。

1つは『人』。ユーザーやビジネス、一般の人がみんな汎用的な人工知能に好意的。これは日本の文化で、僕たちはみんな「ドラえもん」などを見て育ってきいるので、AIが友達やアシスタントというのが、ある意味常識としてあるんですよね。そういうAIが今出てきて、みんなすごくワクワクしている。AIを使ってどういうものが作れるのか。その熱意を感じて、実現したと思います。