「マイノリティに対しての選択肢が少ないニッポンだから…」

<岡崎竜城スイミングクラブではジェンダーレス水着を販売。男女兼用の文字も!>

玲弥さんはこうも話してくれた。「わたし自身が日本と海外を行き来する中で、日本は色んなマイノリティに対しての選択肢が少ないなって思う部分がありました。

日本は、男だから、女なんだからというジェンダーロールがはっきりした文化圏です。

水着はとくに男女の違いがあるものなので、このステレオタイプを取っ払えば、スクールにとっても子どもたちにとっても大きな一歩になるのではと考えるようになったのです」 

「男子はブーメランタイプ。女子はワンピース。これでいいと決めつけていいの?ニッポンの水着は」海外暮らしの長い人から見ると違和感も…

<アメリカ生まれの大森社長の娘・玲弥さん(向かって左端)>

アメリカで生まれ、海外生活が長かった玲弥さん。行き来する中で、日本人のジェンダーレスに対する意識は低いと強く感じていたとのこと。

半世紀もの歴史があるこの岡崎竜城スイミングクラブも長年、女子は“ワンピースタイプ”、男子は競泳用として定番の“ブーメランタイプ”の水着を販売していた。

ところが『ジェンダーレス水着』の販売を始めると、多くの子どもたちから支持を得たという。