■MLB エンゼルス 11ー12 ブルージェイズ(日本時間10日、エンゼル・スタジアム)
エンゼルス・大谷翔平(28)が本拠地のブルージェイズ戦に“3番・指名打者”で先発出場、ブルージェイズの先発は菊池雄星(31)、昨季、8月26日以来、メジャー通算8度目となる“花巻東先輩後輩対決”で大谷は5打数2安打1本塁打2打点で今季3度目のマルチヒット、菊池は4回1/3、99球を投げ被安打9、奪三振6、四球1、被本塁打3、失点6も勝敗はつかなかった。
エンゼルス・大谷とブルージェイズの菊池が対決、通算成績は17打数4安打で打率.235、2本塁打、直近では大谷が9打席連続で抑えられている。注目の1回第1打席、1死一塁で打席に入ると2球で0-2と追い込まれる。4球目のスライダーを打ったがファーストゴロ、1塁走者が2塁でアウト、大谷は1塁に生き残った。
2死となり4番・A.レンドーン(32)を迎え菊池は力勝負、154キロのストレートで完全に詰まらせレフトへ高いフライ、雲一つない晴天の空に打球が上がると太陽とボールが重なりレフトのD.バージョ(26)も倒れながら捕球しようとしたがグラブにすら当たらず。2死だったため1塁から大谷が一気にホームへ還りエンゼルスが1点を先制、菊池にとってはアンラッキーなヒットとなってしまった。立ち直る間もなく5番・H.レンフロー(31)の1球目、チェンジアップが甘く入りレフトスタンドへ2試合連続の今季2号、“兜パフォーマンス”で盛り上がるエンゼルスベンチとは対照的に、菊池はマウンドで悔しそうな表情を浮かべた。
3回、1死一塁で大谷の第2打席、菊池は1球目に154キロのストレートを内角高めに思いっきり投げ込み、大谷ものけ反ってよけた。菊池はこのボールを意識させたがカウント2-1からの4球目、スライダーを外角低めに狙ったが甘く入ると大谷が逃さずフルスイング。打球は左中間フェンスを越える5試合ぶりの第3号ホームラン。大谷は笑顔でホームインすると自身が賛同した“兜パフォーマンス”を笑顔で披露した。
大谷は5回、第3打席でもカウント3-2からの6球目、高めのスライダーを強引に打ってセンター前ヒット、菊池から2試合ぶりのマルチヒットをマークした。投手が菊池から2人目Z.ポップ(26)に代わると5番・レンフローで打席で2度、盗塁を試みたが2球ともファールとなり今季初盗塁とはいかなかった。
6-0とエンゼルスリードの6回、先発のR。デトマーズ(23)が満塁弾を浴びるなど6点を奪われ追いつかれると7回には中継ぎ陣が崩壊し4失点、6点差をひっくり返された。
7ー10と3点差を追う9回、2死一、二塁、ひと振りで同点の場面で大谷の第5打席、ブルージェイズの守護神・J.ロマーノ(29)が警戒してストレートの四球、続く4番・レンドーンは押し出しの死球で8-10、5番・レンフローがレフト線へ2ベースで2塁走者の大谷がホームを踏み10-10と土壇場で同点に追いついた。
10-12と2点リードされた延長10回、2死満塁で2番・トラウトが押し出しの四球で1点差に詰め寄ると大谷の第6打席、ブルージェイズ8人目、T.メイザ(31)と対戦。カウント0-2と追い込まれ152キロのシンカーに詰まらされセカンドゴロ、粘りを見せたエンゼルスだが延長の末、敗れた。大谷は5打数2安打1本塁打1四球2打点で今季3度目のマルチヒットをマークした。