■「外国籍の方は入社できない可能性」吉野家から突然キャンセルのメール 

5月1日 吉野家がAさんに送ったメール

「外国籍の方の就労ビザの取得が大変難しく、ご縁があり内定となりました場合も、ご入社できない可能性がございます。今回のご予約はキャンセルとさせていただきますことをご了承ください。」

大手牛丼チェーン、吉野家からのメール。
受け取ったのは、現在就職活動をしている大学4年生のAさん(21)です。

Aさんは5月1日、吉野家の会社説明会への参加を登録。すると、およそ9時間後、一方的にキャンセルしたことを告げるメールが送られてきました。

■日本生まれ日本育ち、国籍も日本なのに…吉野家は勝手に「外国籍」判断

Aさんは日本生まれの日本育ちで、国籍も日本。
父親が海外出身で、母親が日本人。父親方の姓を名乗っていて、名前もカタカナ表記です。

Aさん:
私は自分のことを日本人だと思っています。登録した情報は名前と住所、大学名だけ。カタカナであるだけで勝手に外国籍の方だと判断されてしまうんだと悲しくなりました。

吉野家は取材に対し、名前などから勝手に外国籍だと判断し、一方的に参加を断ったと認めています。

ーーメールに何か返信されましたか
Aさん:
結構ショックを受けてしまいまして、メールに返信したり、私が日本国籍を持っていることを会社側に伝える気力もなくなってしまいました。
吉野家の2022年度採用サイト
Aさんが吉野家の説明会に参加したいと思った理由は、採用サイトに「ダイバーシティをキーワードに」と書かれていたから。多様性を重んじる会社だと期待していたそうです。

Aさんはこれまでも、1人暮らしをするために賃貸物件を内見した際に「外国人には家を貸せない」と言われたことや、いきなり外国語で話しかけられることがあり、悲しい気持ちになったそうです。

ただ、吉野家のようなグローバル企業だったら、まさか今回のようなことはないと思っていただけに、「お断り」メールにはひときわショックが大きかったといいます。

Aさんは2日間、やるせない思いを抱えていましたが、勇気を出して説明会を断られた件をSNSで投稿することに。

ーー投稿した理由は
Aさん:
私のように名前がカタカナでも日本国籍の人がもう二度と同じような思いをしないように、みんなに知ってほしかった。

ーー反応はどうですか
Aさん:
「私も他の企業で説明会を断られた」などのコメントがあり、同じような経験をした人が何人かいて驚きました。

Aさんの投稿には200件以上のコメントが寄せられ、大きな反響を呼んでいます。