「スケスケ、誰が着るの?」でも、着たい人がいる!
ワクワクするものをつくりたい。あの時の思いは強く、織物産業がさかんな地元・川俣に戻り、オリジナルの糸「ラニットヤーン」が完成。その数、100種類以上です。

高橋さん「これが私が最初に編んだセーターです。」
佐藤玲奈アナウンサー「斬新ですね」
高橋さん「技術ではなく、情熱で編んだセーターなので」


そんな高橋さんがつくるニットには、糸以外にもう一つのこだわりが。それは、機械編みと手編み両方を組み合わせて作ること。
高橋彩水さん「面白いものを表現したい場合にひと手間加えることが大切になってくる。もう1点、工程を増やすことで色々な人と関われるメリットがある。もちろん手間やいろんな問題も生じやすいけど、それを含めて楽しめればいいと思う」
フランス語で友達を指す「ラミ」とニットを組み合わせた「ラニット」というブランド名。編み物のように人と交わり、ニットの可能性を広げたいと名づけました。
高橋さん「もちろん地元の人たちとのコミュニティの輪もすごく大切なんですけど、東京とか旅行とかでできた“繋がりを混ぜる”というか」
縁を感じた場所にはすぐに足を運び、そこで受けたインスピレーションを作品に詰め込む。誰かの思いに寄り添える服をつくり続けたいと高橋さんは話します。

高橋彩水さん「一番は着心地とか保温性とかこだわるんですけど、そこを完全に無視したときに新しいものができるということを経験上感じているので『スケスケ、誰が着るの?』って言われても着たい人がいる。それはそれで、世界観を発信していくためには大切だと思ってつくっている」

高橋さんのアイデアと作品を通してつながる人たちの思いが編み込まれ、新しい世界が広がっていきます。