デザインがユニークで、斬新なニット。

いま、芸能人やアーティストがテレビ番組で着用するほど人気のあるニットなんですが、実はこれをつくっているのは、福島県川俣町の1人のデザイナーです。このユニークなニットの秘密に迫ります。

斬新なニット製作 始まりは「ある糸」との出会い

川俣町出身の高橋彩水(あやみ)さん。8年前にオープンしたブランド「L'ANIT(ラニット)」で、製造から販売までを手がけるデザイナーです。

高橋彩水さん

ラニット・高橋彩水さん「大雑把なタイプなので向いてないんですよ。細かい作業が向いてないんですけど(笑)」

高橋さんがつくる作品はどれもパッと目を引くものばかり。
色づかいやデザイン性の高さから、著名人からも人気があり、着る人をワクワクさせます。

高橋彩水さん「元々糸がすごく大好きで、糸を売りたいというところがスタートだった。糸を扱う中でニットができてきて、ニットを始めるという順番」

織物の町、川俣町で戦後、盛んになったニット産業。そんな環境で生まれ育った高橋さんは、新しい風を吹き込んでいます。

裁縫が得意だった母の影響もあって、服飾の道に進み、その中で、ある出会いが高橋さんをニット製作に導きました。

高橋さん「これです、最初に見た時の衝撃の糸です。私が二十歳くらいのときに出会った糸」

太さや色、質感が違った糸を20種類以上より合わせてつくった「ファンシーヤーン」と呼ばれる糸です。

ファンシーヤーン

Q.これを見たときどう思いましたか?
高橋さん「ファッション!って思いました。糸がファッションって。自分も将来同じような糸をつくりたい!って」

糸との出会いから創作意欲に火が付き、糸を使った数々の作品を生み出しました。