講師は地域おこし協力隊 平日毎日開催の公営塾も

福島県内で自治体が運営する公営塾は、湯川村のほかに磐梯町、只見町、国見町、川内村などにもあります。

このうち、只見町が運営する「心志塾(しんしじゅく)」は、2017年に始まりました。湯川村と同様、只見町には予備校や塾はありません。

町内唯一の高校である只見高校の生徒を対象に、役場庁舎などを教室として、平日は毎日開かれています。今年3月時点で、およそ20人が在籍しているということです。

只見町では3月現在、地域おこし協力隊を務める3人が主に講師を務めています。参加者は、月に2000円の費用を払えば、何回でも通うことができます。

町の担当者は、課題について「交通機関がなく、町の面積も広い。車の移動も時間がかかり、生徒がどこかひとつの場所に集まるのが難しい」と指摘します。今後は、高校のスクールバスのバス停の近くに塾を設けるなど、対応策を検討するということです。

地方の教育環境をどう充実させるか、自治体にいま、大きな課題が課せられています。