最寄りのスーパーまで車で35分 大半は高齢者

今回移動販売が行われた津島地区は「買い物支援」が特に必要な場所です。浪江町では、3月31日に復興拠点の避難指示が解除されました。

このうち、室原地区と末森地区は比較的町の中心部に近い場所ですが、津島地区は町の北西部に位置し町の中心部にあるスーパーまでおよそ22キロの距離があり車で35分ほどかかります。

3月末現在、避難指示が解除された津島地区の復興拠点には102世帯245人が住民登録していますが、町によりますと大半が高齢者だということです。

3月31日の避難指示解除に合わせて、津島地区の住宅団地に住み始めた石井絹江さんは「現在はスーパーに行くだけで時間もかかるし、ガソリン代もかかってしまう。震災前にあった個人商店のようなお店が欲しい」と話していました。

住民の帰還を進めるためにはライフラインの復旧だけでなく、生活インフラの整備も急がれます。