■MLB パドレス 5ー8 ダイヤモンドバックス(日本時間5日、ペトコ・パーク)

パドレス・ダルビッシュ有(36)が本拠地でのダイヤモンドバックス戦で今季初登板。5回91球を投げ被安打3、奪三振3、四死球6、失点1、勝ち投手の権利を得ていたが中継ぎ陣がリードを守り切れず逆転負け、ダルビッシュに勝敗はつかなかった。

WBCで世界一奪還から約2週間、シーズンに向けて調整したダルビッシュ、1回、先頭のJ.ロハス(28)に2ベースを打たれいきなりピンチを迎えたが1死から3番・L.グリエルJr(29)は153キロのシンカーで詰まらせ一二塁間にボテボテのセカンドゴロ。1塁手が飛び出してしまったがダルビッシュがしっかりベースカバーに入った。4番・C.ウォーカー(32)には全球ストレート勝負、最後は152キロでライトフライ、無失点に切り抜けた。

その裏、パドレスは2死から3番・M.マチャド(30)がカウント3-2の場面で打者のピッチクロック違反(打者はタイマー表示で残り8秒までの間に打席での準備を整えなければストライクが宣告される)を取られ三振。これにマチャドが審判に抗議をすると退場になった。

ダルビッシュは2回、微妙なコントロールがつかず、3者連続の四球を出したが無失点、ベンチに戻るとタブレットですぐに修正点を確認した。

パドレスが1点を先制した3回には先頭打者をヒットで出塁させたが、続く打者を併殺打に打ち取り落ち着いたピッチングを見せた。4回にも先頭打者を四球、それでも1死一、二塁のピンチで2イニング連続併殺打と老獪な投球術で無失点に抑えた。

3-0とパドレスが3点リードし迎えた5回も先頭に四球、5イニングの内、4イニングで先頭を出塁させる苦しい展開、無死一、三塁とされ犠牲フライで1点を奪われたが最少失点に留めた。ダルビッシュは5回91球を投げ被安打3、奪三振3、四死球6、失点1、調子が上がらない状況でもしっかり試合を作ったが、パドレス中継ぎ陣がリードを守り切れず逆転負け、ダルビッシュに勝敗はつかず、チームの連勝も3でストップした。