一方で、せっかく買った制服をムダにしないための取り組みも県内で実施されています。広島市安佐南区の安古市高校です。

学校は、不要になった制服を再利用する「制服リサイクル」に取り組んでいます。卒業生の制服を中心に例年、30着程度集まるといいます。この活動を支えているのは、PTAの保護者たちです。

安古市高校 PTA 西村治彦 副会長
「制服が卒業とともに不要になってしまったりするものをもったいないっていう観点もあると思いますし、サイズが成長期なので変わってしまうっていうこともあるので、制服リサイクルの活動をしています」

3月から4月の回収期間中に集まった制服は保護者が分類し、5月のPTA総会の日に無料で配布されます。

西村治彦 副会長
「本当にもったいない精神じゃないですけど、制服は卒業してしまえば、ほぼ着ることがないんで、それを後世に受け継ぐっていう意味でもいい取り組みだと思います」

集まった制服の中に、1着だけ新品同様の半袖も見つけました。

西村治彦 副会長
「ここに1点だけ半袖がありますけど、最近の高校生は長袖が多いんじゃないか。長袖で腕をまくっている子がたくさんいるように見受けます」

着られないまま家庭で眠ってしまっている半袖の寄付については…

安古市高校 PTA 西村治彦 副会長
「受け入れは大歓迎です!」

お子さんに「着ない」と言われたからといって、使わない制服をタンスにしまい込んでしまうのではなく、リサイクルに出してみるのも手かもしれません。