多くの若者が社会人としての一歩を踏み出す中、ロシアによる侵攻を受けて去年、日本に避難したウクライナ出身の女性が、この春から鹿児島の会社に就職することになりました。

首都・キーウの大学で在学中に…

ウクライナ出身のカテリナ・グレバさん、22歳。業務用食品の卸売などを手掛ける鹿児島市の企業にこの春、入社しました。

カテリナさんは、首都・キーウの大学で学んでいましたが、ロシアによる侵攻を受けて去年3月から福岡県の大学に留学していました。

スーツケースを手に1人で鹿児島に 「きのう卒業式だった」

カテリナさんが鹿児島に来たのは3月中旬。

(カテリナさん)「きのう卒業式だった。友だちが撮ってくれた写真。これ私。うれしそうな顔」
「(新生活は)ちょっと心配。新しい街で知り合いがあまりいないから」

お守りになぜか「アパート」の文字…


リュックにつけたお守りには、なぜか「アパート」の文字。これには、ある願いが込められていました。

(カテリナさん)「(祖国では)生まれた時から20年間、同じ家に住んでいた。Q.ウクライナから避難してきて、日本では安心して暮らしたいということ?
(カテリナさん)「そうです。落ち着きたい、本当に落ち着きたい」