■行列店の「フルーツ大福バウム」“6層構造”の絶妙なバランス

千葉県木更津市にあるバウムクーヘンの専門店「せんねんの木 factory&cafe祇園店」。
休日には1時間待ちの行列ができる、知る人ぞ知る大人気のお店です。
その理由の1つが、3年連続で農林水産大臣賞を受賞した地元養鶏所の絶品卵“ぷりんせす・エッグ”を使用。職人の手により、1つ1つ丁寧に焼き上げられるので、口どけの良いしっとりとしたバウムクーヘンになるといいます。
そんなこだわりのバウムクーヘン専門店で今、大人気となっているハイブリッドスイーツが・・・
せんねんの木スタッフ 村松里美さん
「とろなまフルーツ大福でございます」
バウムクーヘンとイチゴやミカンなど4種類のフルーツ大福が融合した▼とろなまフルーツ大福(1817円)。せんねんの木スタッフ 村松里美さん
「しっとりとした食べやすいハイブリッドスイーツが出来ないかと思い開発されました」
早速いただいてみると・・・
金井レポーター
「しっかりお餅感もあるんですよ。バウムクーヘンの甘みと、フルーツの酸味のバランスも抜群です」
この春の新作として話題の「とろなまフルーツ大福」。その魅力は6層構造の複雑な味のバランスにありました。
せんねんの木 とろなまfactoryパティシエ 須藤友美さん
「とろなまシリーズの中でも手作業で並べる工程が多いので、手間と時間を掛けて大事に作っています」
手作業でフルーツを並べ、カスタードムースや白あんをのせた後、バウムクーヘンで蓋をして仕上げるという「とろなまフルーツ大福」。
手間をかけたからこそ、完成までには苦労が多かったといいます。
せんねんの木 とろなまfactoryパティシエ 須藤友美さん
「大福の餅の感じが上手く出せなくて。どうしたら上手く餅の感じを出せるかを見つけ出すのに苦労しました」
目指したのは大福特有の餅の食感。開発を始めてから2か月・・・
せんねんの木 とろなまfactoryパティシエ 須藤友美さん
「求肥を入れたことによって味もまとまるし、しっかり餅の食感も出たので良かったです」もち粉や白玉粉に砂糖や水飴を入れ練り上げた求肥を使うことで、和と洋のスイーツがバランスよく融合したのです。
このお店ではとろなまバウムシリーズとして、チョコや抹茶、ティラミスのも人気です(▼それぞれ1758円)。ハイブリッドスイーツ誕生の裏側には、開発に携わった人々の熱意の物語がありました。