中国を訪問していた林外務大臣はきのう、中国の外交トップ、王毅政治局員と会談し、日本人が拘束された問題を念頭に「日系企業が安心して活動できる環境が重要だ」と注文をつけました。

中国・王毅政治局員
「あなたは中日関係の改善・発展のために果たすべき役割を果たせると信じています」

林外務大臣
「共通認識を双方の努力で実現していくことが重要である」

林外務大臣と王毅政治局員が顔を合わせるのは2月にドイツ・ミュンヘンで会談して以来です。林外務大臣は日中関係について「様々な可能性とともに数多くの課題にも直面しており重要な局面にある」と指摘。そのうえで「建設的かつ安定的な関係の構築という大きな方向性を双方の努力で実現したい」と述べました。

日本側の発表によりますと王毅政治局員からも同様の考えが示されたということです。

また、林大臣は先月、日本人男性が北京で拘束された問題について、早期解放を求めるとともに「日本人や日系企業が安心して活動できる環境が極めて重要だ」と注文をつけました。