コンサートにはおよそ240人が集まり、ピアノとバイオリンの音色に耳を傾けました。ピアノを演奏する岡野さんは、8曲の演目の中にあえてロシアの作曲家ラフマニノフの曲を選びました。

ピアノ 岡野純大さん(16)
「ラフマニノフという(作曲家の)かなり激しめの曲を選んで、ウクライナの今の人の思いなど、そういうのを表現して…。音楽は国境がなくて、どのような人にも伝わると思います。」
ウクライナ国歌の演奏の際には、ディミトルさんは胸に手を当てて、音色に耳を傾けました。

ウクライナから三次市に避難 ディミトルさん
「戦争が早く終わりますように一生懸命祈っています。祈りながら、わたしたちも気持ち的にがんばっています。戦争が終わったら平石さんと岡野さんにぜひ、ウクライナに来て演奏してほしいです」

バイオリン 平石英心さん(14)
「ちょっとでもウクライナのためになったらいいなと。できるだけ早く戦争が終わって、平和な日常が戻ったら、ウクライナでコンサートができたらいいなと思います」

今回のコンサートの収益はおよそ70万円で、人道支援に充てるためウクライナのロータリークラブへ寄付するということです。

平石さんは、8日、留学先のドイツに戻ったため、一連のチャリティコンサートは今回が最後となりましたが、ことしの夏には戦争が終わっていることを願い、「復興支援コンサート」として再開させたいとしています。