パキスタンで生活困窮者に対し現金と食料を配る慈善活動に人々が殺到し、これまでに子どもを含む11人が死亡しました。

パキスタン南部・カラチで先月31日、民間企業が生活に困窮する人々に現金と食料を配ると呼びかけたところ、数百人が殺到しました。集まった人々が倒れてほかの人に踏まれるなどして、地元の警察によりますと、これまでに子ども3人を含む11人が死亡、複数の人がけがをしました。

経済が混乱し、物価の上昇が続くパキスタンでは、イスラム教の断食月のラマダンにあわせて政府や企業が低所得者に食料などを配給していますが、先月も小麦粉の配給に人が殺到し、これまでに少なくとも5人が死亡しています。