知事は評価、一方で根強い反対も

村井知事:
「全体としては、非常に順調にいっているのではないかなと思う。今、非常に資材高、また電気代のコストが上がっている中で、値上げをできるだけ抑えるような努力を、会社としてもしていると思いまして、当初の狙い通りに進んでいると思っている」

一方で・・・。

命の水を守る市民ネットワーク・みやぎ 多々良哲事務局長:
「きょうは『ストップ!水道民営化』というタイトルの番組としては、最終回なりますね」

水道事業は公共性が高いとして導入に反対した市民団体は、この事業の問題点を指摘する番組を月2回、コミュニティFMから発信し続けてきました。

この日の放送で、「水の安全、安心を確保する責任の所在が官民連携事業であいまいになっている。水道は公共サービスだ」と話す多々良さん、このことはずっと主張し続けていることです。

命の水を守る市民ネットワーク・みやぎ 多々良哲事務局長:
「スタートされてしまったからには、ちゃんと私たちが宮城の水道事業をウォッチングしてチェックをして、しっかりそれを県民に皆さんに伝えていこうということで、さらに1年間この番組を継続してきた」

運営会社もまた、水質試験の項目数や頻度を増やすなどして水質の維持に向けた努力を重ねていました。

みずむすびマネジメントみやぎ 中村英二社長:
「みやぎ型管理運営方式というのは、別の言い方では官民連携事業の1つですので、これまで宮城県がずっとやってきたやり方、私たちが民間として新しく効率化していくやり方、両方のいいところをうまく組み合わせながら、官民連携がうまくできていると自負している」

数ある公共サービスの中でも最も公共性が高いとされる水道事業。人口減少による水需要の減少などが指摘されるなか、官民連携を導入した成果は今後どのように表れるのか。県民一人ひとりが関心を持って見守っていく必要があります。