専門家「秋には価格が落ち着く」と話す一方で・・・

南波雅俊キャスター:
金の価格高騰について解説していきます。そもそも金は、安定資産と言われています。

社会情勢が不安定になってくると、金を買う動きが高まり、金の値が上がると言われています。

ウクライナ侵攻などもあり、そもそも金には高値がついていました。さらに、シリコンバレー銀行の破綻や、クレディ・スイスの経営不振による株価暴落もあり、3月20日に金は1グラムあたり9303円最高値を更新しました(田中貴金属工業・1グラムあたりの税込価格)。

仮に1年前に100万円を大手銀行の普通預金に預けていた場合、金利0.001%なので、プラス10円となります。

一方で、100万円分の金を1年前に購入していた場合、今、なんと約125万円相当になるということです。
(田中貴金属工業・去年3月の平均小売価格と今月の最高値を比較)

経済アナリストの森永康平さん
「金融不安がこのまま沈静化すれば、おそらく秋頃には金の価格も落ち着くが、引き続き世界中の“金の人気”は続くだろう」

金は“限りある資源”です。これまで採掘された金というのは、約17万トンです。一方、未採掘の金は、地球に約7万トンあるとされています。これらは、地下数千mの鉱脈や、活動中のマグマなど、採掘するのが非常に困難な場所にあるので、金は限られた量しかない。経済アナリストの森永さんは「金が急に下落していくということは考えにくい」と話しています。

ホラン千秋キャスター:
社会情勢が変わっても、金が希少金属であることは変わらないということを考えると、投資や貯金よりは、金を購入した方がいいのかなどと思いますが、やはり金の購入について、不安な人もいると思います。

日比麻音子キャスター:
金融不安などの状況があると、私はなにもやってないと不安に思ってしまうかもしれないけれど、ちょっと落ち着いて、状況を見ながら、自分の選択肢を一つずつ増やしていけるように、勉強してみたいと思いました。