値上げの理由は…“バリアフリー化”
日比キャスター:
なぜ値上げが行われるのでしょうか?

JR東日本など8社は“バリアフリー化”のためとしています。ホームドアの設置や、エレベーターなどの設置に費用がかかるというわけです。
ホームドア1つを見ても400万円かかるということ。1駅分全てにホームドアをつけるとなると、かなりのお金がかかる。
JR東日本は「2031年度までに主要な在来線330駅でホームドア設置」の方針を明らかにしています。
若新雄純 慶応大学特任准教授:
地下鉄や電車のことは、『公共の乗り物』って言ったりしますよね。何が公共なのか、それは自治体などの公的な機関がやっているということだけじゃなくて、“共に使うもの”“みんなでお互いにサービスを成り立たせる”ことで、みんなが便利になる。その一方で、みんなが経験してしまうかもしれない危険なことも、みんなで回避していく。それは、自分1人のためだけのものじゃないんだよということ、社会を支えていくことだと思います。10円の値上げというのは、時代に合った公共サービスにするために、共に負担するということなんだと思います。
一方で共にみんなが負担するわけだから、本当にその値上げした分が多くの人たち、もしくは少数派だけれども、困っている人たちに還元されているかどうかには注目していく必要がある。