2016年に完成した製品は、英語のecology(エコロジー)の頭文字、eををつけた「e・wood+(イーウッドプラス)」と名づけられました。
※近藤志生里キャスター
「こちら同じくらいの大きさ・厚さの板なんですが、通常のものだと片手で持ち上げるのは難しいんですが、e・wood+だとこのようにスムーズに持ち上げられます」

軽さと丈夫さを兼ね備えたe・wood+は新たな素材として注目を集めこれまでに30社以上のメーカーが新商品を開発。リビングチェアやランプシェードなども誕生しています。

この幅広い用途が評価され、全国の中小企業が開発した技術や製品を対象にした「発明大賞」を青森県内の企業で初めて受賞しました。
地元・平川市も取り組みを後押しをしていて猿賀公園のふるさとセンターに製品を展示しています。
※平川市商工観光課 中畑高稔 課長
「(ふるさとセンターは)市民を始め多くの観光客が訪れる場所。この技術と商品を多くの人に見てもらえる場所なので(活動に)市として共感してこれを広げていきたいなと」
青森県は森林資源が豊富で関連する事業者は多くあり知恵を出し合えばまだ商品開発には大きな可能性があると今井さんはいいます。
「自分が生まれ育った地域を豊かにしていくためには、地域でまだ活かされていない資源をどう活かすかということを各企業が見つけ出しながら、お互いに情報交換しながら発展させていく。それがSDGSの考え方の根っこにある」

大量に出ていた端材を活用するこの取り組み、環境に優しく、そして、新たな価値を生み出すものとしてこれからさらに広がりを見せていきそうです。