「利用者が置いてけぼり」

東北大学大学院 河村和徳准教授:
「昭和のときのシステムをつくるメリットは当時はあったと思うが、時代の変化に合わせてリプレイス(入れ替え)ができないのは問題だと思う。執行部の問題だけでなくて、条例を抱えているので条例は議会からも提案できますので、なぜ議会でも感じてこなかったのか。デジタルを推進するというが、利用者が置いてけぼりではまずいと思いますので、そこはきちんとやっていただきたい」

東北大学大学院 河村和徳准教授

tbcが、県内35市町村を調べたところ、窓口で印鑑登録証明書を申請した際、マイナンバーカードで発行できると回答したのは、多賀城市や柴田町など6つの自治体だけでした。

そのほか仙台市をはじめ29市町村は、従来の登録証カードでしか発行できないということです。

マイナンバーカードの交付率は2月末現在、全国で▼63.5パーセントに上っています。「利便性が上がる」と説明し交付を進めるのであれば、利用者に疑問や戸惑いを与えないよう対応が必要です。