長野市のある施設には、キッチンカーをより気軽に運行してもらうための最新の設備が導入されています。


出来立てのホットドッグをキッチンカーで提供するのは北信地方を中心に移動販売を行う「U―GAV(ユーガブ)」。


この日、出店場所に選んだのはコインランドリーの駐車場です。

【U―GAV梅崎真那人(うめざき・まなと)店主】「電源を供給してくれて、周りも運送会社やガス会社があったりしてお昼時に来てくれるので助かっています」

長野市中越のコインランドリーSUN2(サンサン)では駐車場に電源スポットを設置。

冷蔵庫や電子レンジを使うためにふだんは発電機が必要な車両も、気軽に利用することができます。

運営する中野市の企業「ポルテロ」では、販売スペースの利用方法にも工夫を凝らしました。


【ポルテロ 太田慎也(おおた・しんや)さん】「ポルテロのアプリがあって簡単に施設を選んで検索してスペースが空いていれば予約して決済してその日になれば利用ができる」

予約から決済、利用の開始まですべてアプリを使用して行われ、スマホ1台で完結します。


また、コンセントを利用する時もスマホが「鍵」代わりになり、認証すると電気の供給が始まります。

さらに利用者から喜ばれているのは、30分で165円という敷地の利用料金の安さです。

敷地を借りる場合は、出店料として売り上げの一部を納める場合が多いといいますが、ポルテロでは、使用した時間に応じてスペース代を支払うため、事前に費用の見通しが立ちやすいのもメリットです。

(太田慎也さん)「頑張って一日売り上げているのに厳しいという話も聞いている。キッチンカーの方も安心して出店、販売ができるんじゃないかなと思っています」

需要の高まりを背景に、より参入しやすくなっているキッチンカー。今後も街で見かける機会が増えるかもしれません。