特集はコロナ禍で人気が高まっているキッチンカーの話題です。

最近街でも見かける機会が増えて、より身近に、より便利になった最新のキッチンカー事情を取材しました。

松本市でキッチンカーの製造と販売、さらにレンタルを行う「アルガオートサービス」。
15年ほど前からキッチンカーの製造を手がけていて、これまでに100台以上を販売してきました。
こちらは中古車を改修して作ったキッチンカー。
【有賀政揮(あるが・まさき)社長】「クレープ屋さんをやりたいという方の注文でつくりました」

アルガオートサービスでは、狭い車内を最大限活用できるように、「省スペース」を意識して製造しているといいます。
(有賀社長)「キッチンカーは給排水のタンクが必要で、うちの場合、オリジナルで作っていて流し台の下にきれいに収まるようになっている」
また、実際にキッチンカーを使った販売も行い、車両の使いやすさを追求しています。

「実際に車を作ることができても、お客さんにとって使いやすいか使いにくいかは実際に作る側がやってみないとわからない」

例えば、車高が高いキッチンカーの場合、ドアの近くに足の踏み台になる金具を付けるだけでも乗り降りしやすく、使い勝手が良くなります。
注文を受けてから、通常は1か月半ほどで納車しますが、コロナ禍の巣ごもり需要で人気が高まり、現在は4か月待ちとなっています。
(社長)「注文数は(コロナ禍以前の)大体倍くらいになりました。それ以上に『キッチンカーを作りたい』という問い合わせは非常に多くなりました」

2月末の時点で、長野県内のキッチンカーに出されている移動販売の許可はあわせて1,020件。
コロナ禍前の2019年末の793件からおよそ3割増えました。
(社長)「コロナになってからお店に来られるお客さんが減ったので『待ってるだけじゃ』ということで飲食店の方もキッチンカーを作り始めましたね」