長崎県佐々町の佐々川では春の風物詩となっているシロウオ漁が最盛期を迎えています。



川に沈めた四つ手網を静かに引きあげると…体長4~5センチ透き通った体のシロウオです。

佐々川の下流海水と川の水が交じり合う水域が漁場です。
満ち潮に乗って川をさか上るシロウオを待ち受け網ですくいとる昔ながらの漁法です。

シロウオ漁歴 30年以上 松尾 幸晴さん:
「去年からしたら10分の1みたい。大潮といったって潮が上がりませんもんね。潮位がものすごく低いです、今年は」

90歳、大ベテランの松尾さん。
ことしは不漁と言いつつも網の上にやってきたシロウオの群れは見逃しません。
松尾さん:
「集団でドンドン来てからどこでこの網を上げたらよかかなと迷うことがある、その時が一番楽しいです」


近くの直売所で販売されているほか、福岡県の料亭などにも卸されている佐々川のシロウオ。漁はお彼岸頃まで続くということです。