シリア難民を支援する「パルシック」

内戦が続くシリアでは難民が世界で最も多く、周りの国などに逃れています。そのシリア難民を最も多く受け入れているのがトルコです。地震があったトルコ南部とシリアの国境地帯は、シリアからトルコに逃れてきた人たちが暮らす場所でもあります。
非営利活動法人パルシックは地震発生後すぐ、トルコのガジアンテップ県にスタッフを派遣。トルコ政府の支援から取りこぼされているシリア難民を中心に物資の提供をおこなっています。
また、パルシックはシリア国内の被災地も支援しています。2月16日に行われた「トルコ・シリア地震支援 緊急報告会」より、パルシック東京事務所・小栗清香さんの報告です。
パルシック東京事務所 小栗清香さん
「パルシックは発災直後から提携団体と連絡をとり現地のニーズを聞き取り、活動しています。重症者が手術を受けるための医療品もいただいたご寄付で調達することができました。提携団体のスタッフから届いているメッセージを共有させていただきます。『トルコは多くの国から国際支援が入る一方、支援の難しさからシリアに対する支援は小さく、全てのニーズに対応をすることができません。シリアでは多くの人が家を失い、この先が見通せません。引き続き皆さんからのご支援をよろしくお願いします』」
パルシックは集まった寄付で、シリア国内ではまず緊急度の高い医療品を配布、その後は避難所向けに毛布、マットレス、衛生用品、ストーブなどの調達を進めているということです。パルシック、そして日本クルド文化協会は引き続き寄付を受け付けています。特定非営利活動法人パルシック、それから、一般社団法人日本クルド文化協会のホームページに、詳しい情報が掲載されています。
(TBSラジオ「人権TODAY」担当:中村友美)