判断は「どの場面というよりも、何のために」を先に考えて
―――城戸康年教授によりますと、マスク着用の目的として主に2つあります。①風邪症状があるときに周囲へ感染を広げないためのマスクの着用。②病原体から自分を守るためのマスクの着用、として挙げています。
大阪公立大学・院 城戸康年教授: もう今、個人の判断になって、どの場面がどうとかいう時代ではなく「どの場面というよりも、何のために」を先に考えた方がいいのじゃないかなと思います。マスクは何のため有効かというと、自分に症状があるときにマスクをするというのが、これまでも最も効果が高いし、それだとわかりやすいよねというので、基本それにすればいいんじゃないかなと考えます。
②の、自分を守るためにはどうなんだという意見があると思いますが、それは①番目に比べてマスクの効果が落ちますので、ぐっと。なので、それは個人の考え方とか、必ずしも守る必要がないという方もいらっしゃると思うんですよね。なので個人の考えも含めて②番目は考えていけばいいのかな。なので、①番目を主に考えれば基本的にはいいのかなと考えます。
―――コロナが蔓延する前から、ちょっと調子悪かったらマスクしとこうかなっていうのありましたよね。
おっしゃる通りです。自分が調子が悪いときは自分がよくわかりますし、なんか風邪っぽいなと思ったら、マスクをするというのが最もわかりやすい判断かなと思います。
―――やっぱり、ちょっとマスクを取るのが恥ずかしいっていう子どもも結構いました。そのあたりの影響ってどう思われますか?
子どもに最も大切なのは成長・発達で、身体の発達もそうだし、精神面も含めての発達もそう、社会の中で我々生きていかなければならないので、マスクは果たしてどうなのかなというのは私も懐疑的に思っております。