再び、QRコードを探しに歩きます。
(大吉アナウンサー)
「いま気づいたんですけど、時間が出ていますね。大津波警報が出てから16分がたっている」
その後、何度かQRコードを読み取ると、画面に「今すぐ『加茂神社』へ避難してください。地図上に表示された避難場所『加茂神社』がゴールです」と表示されました。
神社までは510m。すでに20分が経過していました。津波が来るまであと10分ほど。早く逃げなければ…と焦りはじめたその時。
【スマホから流れるおばあさんの声】
「ちょっと膝が悪くて、どうもね、親切に。大丈夫だから、歩けっから」
ゴール目前で新たな試練が。おばあさんを助けるか、1人で逃げるべきか。
(大吉アナウンサー)
「車いすを探している場合じゃないですもんね。おばあさんの手を引いて一緒に避難する」
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そして、避難場所の加茂神社へ。すると最後に、急勾配の階段が待ち受けていました。
(大吉アナウンサー)
「おばあちゃんの手を引いて、はたしてこのスピードで上がってこられるか…いろんなことを考えますね」

(大吉アナウンサー)
「やっと、やっと着きました。最終避難時間39分12秒です」
途中、思い悩んで5分ほど立ち止まってしまいました。12年前と同じ状況であれば命を奪われていたかもしれません。
(大吉アナウンサー)
「正直30分あれば、どこか近くの高台に行けるのではないかと思っていたんですけれども、大切な人の存在があれば後ろ髪を引かれる。避難場所がわからない。すごく勉強になりますけど、リアルすぎて、いろんなことがリアルすぎて非常に苦しいですね」














