東日本大震災の発生から今年3月11日で12年です。今年3月1日時点の警察庁のまとめによりますと、12の都道県で、死者は1万5900人、行方不明者は2523人となっていて、今回初めて、去年と比べて数字に変化がありませんでした。そうした中、MBSの大吉洋平アナウンサーは以前にも訪れた東北の被災地を改めて取材。現地で行われてる「津波避難ゲーム」も体験しました。

3年前は復興工事が行われていた場所…今の様子は

 岩手県陸前高田市。12年前の3月11日、この穏やかな海が一変しました。

 3年前の2020年3月はまだ復興工事が進んでいましたが、今年3月に再び訪れると、その場所には、野球場・サッカーコート・子ども広場・多目的広場などが整備された高田松原運動公園(2020年8月竣工)ができていました。
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 去年3月、新たに慰霊碑も設置されて、犠牲者1709人の名前が刻まれました。

 (大吉アナウンサー)
 「神戸の東遊園地にも、震災で亡くなった方々の名が刻まれた銘板がありますが、1人1人のお名前を見ると、この何十倍、何百倍もの人々が今も悲しみを背負って生きていらっしゃると思うと、本当に胸がしめつけられます」

 市内で話を聞くと…。

 (Q追悼施設の存在については?)
 「生きていた証が確認できるというか。機会があれば(見にいきたい)」
 「行けないですよね、なんかまだね。癒されるとは個人的には思わないですね」