犯人がわかりました どういう人間なのか

刑が確定したあと、山口受刑者から清水さん宛に手紙が届くようになりました。

清水さんは一度も目を通すことはありませんでした。

しかし5年前、それを読む決心をしたのです。

何が書いてあっても最後まで読み通す覚悟はできていました。

「犯人からの手紙」に目を通した後、清水さんはあふれる涙をこらえきれませんでした。

清水さん「家内には見せられません。見たら死ぬと思います」

最後まで山口受刑者から謝罪の言葉はありませんでした。

清水さん「犯人が分かりました。どういう人間なのか」

手紙を読んで分かったのは、山口受刑者が「裁判で真実を語っていなかったこと」そして「娘や家族が救われることはない」ということです。

清水さん「なぜ人を殺して命を奪った人間がいま平然として生活ができているのか。もっと悔やまないといけない、もっと人の命のことに悲しまないといけない、私たちよりももっと苦しんでいかないといけない、そんな人間がそれくらいでいいのか」

清水さんは自分が亡くなった時にはこれらの手紙を家族に見せず焼却するよう弁護士に依頼しています。