賑わい取り戻そうと農園を作った男性

「全然変わった、全部ここも家だったんだよ。それがなんにもなくなった」

仙台市内に住む自営業の末永薫さん(56)は、津波で荒浜地区にあった自宅を流されました。震災後、荒浜に戻ってきた一人です。

末永薫さん:
「朝早く来て筆で受粉させる。実が100個以上なります。農園は3年目です。モモとブドウに期待しています」


かつての故郷の賑わいを取り戻そうと、おととし荒浜地区の集団移転跡地に土地を借りて農園をつくり野菜や果物を育てています。

「自分が通いたいというのもあるし、荒浜に行きたい他の人もいると思うので、みんなを集めて通えたら、ずっと荒浜にいられるんじゃないかなと」

その荒浜で、震災遺構として荒浜小が残って良かったといいます。