口ぐせは「なんかあったらすぐ逃げろ」

12年がたちすっかり様変わりした荒浜地区。被災した故郷の現状に風化を感じていますが、その分、当時のまま残る荒浜小の存在は大きいといいます。

末永薫さん:
「そこで結局何百人っていう命も助かってるし、やっぱり震災遺構になってよかったと思ってる」

大好きな荒浜を訪れる人を守りたい。かつての故郷に通いながら震災の教訓を伝え続けていきたいと考えています。

「(農園の子どもたちに)口すっぱくなるくらい言っている。『なんかあったらすぐ逃げろよ』と。せっかく助かった命を、ここでなくすわけにいかないから」

このような荒浜に住んでいた人たちの思いを、いかにして次の世代に伝えていくのか。