長男の翔さんは、これまで秀之さんと一緒に乗務する機会はあまりなかったものの、パイロットの大先輩として、そして父親として尊敬していると話します。
(翔さん)「子どものイベントには休みを取って参加してくれたので、父として仕事人として尊敬する存在です」
そんな2人にとって特別なフライトを迎えます。
(翔さん)「68歳まで飛べたという人も少ないですし、親子で同じ仕事で同じ会社というのも少ないので、皆さんのサポートがあって(この日が)迎えられたので、特別な日として楽しませていただきます」



最後のフライトには、秀之さんの母や妻、孫など親族も同乗しました。
(秀之さん)「父はもう亡くなったんですが、母とそれから支えてくれた妻が、家族と共々一緒に乗ってもらい、私の状況や息子の状況を想像しながらフライトをしたということは、私以上に喜んでくれたと思う」


およそ1時間15分かけて奄美空港に到着した30分後には、再び鹿児島空港に向け出発。これが最後のフライトとなります。