無二のスタイルを生んだ、野村克也 氏との出会い
2022年、日本プロ野球新記録となる“5打席連続ホームラン”や、王貞治氏 を超えて“年間最多本塁打新記録”を達成し、史上最年少で三冠王を獲得した 村上宗隆 選手。
2023年のWBCの代表にも選ばれており、侍ジャパンの主軸として期待を寄せられています。

そんな村上選手の強さは、下半身主導のバッティングにあります。ボールをギリギリまで見極め、下半身に溜めた力で弾き返すことで、あらゆる球種に対応ができるそう。
このバッティングスタイルを見出すキッカケになったのは、2018年の2軍キャンプで出会った野村克也 氏だといいます。

対面をした際、野村 氏は「足を正しく動かせば、上(の身体)は自然とついてくるから」「王(貞治 氏)の記録なんか破っちゃえ。とりあえず俺の記録を破れ」とエールを送りました。
このやり取り以降、村上選手は下半身強化に取り組み、飛躍の転機にもつながったといいます。

さらに2022年のキャンプからは、下半身をさらに安定させるため、“畳の上での素振り”に取り組んでいるそう。これは王貞治 氏や 松井秀喜 氏もやっていたという練習で、村上選手は「地面を掴む感覚というか、そういうところを意識しながらやったので、いい練習かなと(思う)」と話しています。
肉体だけではなく、メンタルも強靭
元メジャーリーガーでWBCの経験者、そして東京ヤクルトスワローズのチームメイトでもある青木宣親 選手は、村上選手の強さを「メンタルですね」と言い切ります。

つづけて「本当に最後の最後でね、56発目(のホームランを)打ったりするところを見ると、自分の世界に入って集中できる(能力がある)。(WBCは)すごくプレッシャーがあると思いますけど、堂々としていられるだけの精神力はあると思いますから。(村上選手は)やれると思いますけどね」とコメントしています。
その話を裏付けるように、別のインタビューにて村上選手は「僕自身あんまりプレッシャーを感じるタイプじゃない」と語っています。

加えて、「ただ自分の中で『ホームランを打ちたい』だったり、『ヒットを打ちたい』『勝ちたい』そういう思いが強い」という気持ちで野球に打ち込んでいると教えてくれました。
「(たとえ世間の声を見ても)左右されない」という、強靭なメンタルと信念を持つ村上選手。世界一を目指す、2023年のWBCでの活躍に注目したいですね!
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