◆利便性が大幅に向上し市民歓喜

天神駅で空港線と七隈線を乗り換える場合、一度改札を出た後に600メートルほど歩く必要があったのに比べると「劇的」にアクセスが向上したことになります。実際に乗り換えを体験した市民に感想を聞きました。

抽選で選ばれた市民「速かった」「涼しかった!」「従来の乗り換えは距離があって大変だったので、ホームからホームに直通になって快適ですね」

地下鉄七隈線は今月27日に天神南駅から博多駅までの延伸区間が開業します。その距離は約1・6キロ、所用時間はわずか3分で、空港線で天神駅から博多駅まで移動するのと比べ2分ほど早いそうです。

◆新たに「通学圏」になる大学も

福岡市交通局によると延伸により七隈線の各駅から博多駅までの所要時間は、約14分短縮されます。

高島市長「ビジネスなら博多、天神は買い物というだけでなく、相互に行き来してそれぞれの機能が混じり合うことを期待しています」

JRの乗り換えも便利になります。福岡大学や中村学園大学に遠方から通う学生の中には、一人暮らしを止めて「通学」に切り替える人も出始めました。福岡市は新幹線や在来線の始発や終電に間に合うよう、七隈線の始発を15分繰り上げ、終電は15分繰り下げます。バスやマイカーから地下鉄に切り替える人も増えることが予想され、七隈線の延伸区間の利用者は1日約8万人になる見込みです。