■「カーネクスト 侍ジャパンシリーズ2023 名古屋」日本代表 4ー1 中日(4日・バンテリンドーム)
9日に開幕するWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)に向け中日との強化試合に臨んだ侍ジャパンは、前夜の大敗から一転、この日は終盤に岡本和真(26)の勝ち越しアーチなどで突き放し快勝。
先発の佐々木朗希(21)は3回53球を投げ、1安打無失点の好投。先月25日にソフトバンク戦に続き160キロ台を連発した。1回は自身の暴投と四球などで2死一・三塁のピンチを招くが、アキーノ(28)を空振りの三振。アキーノの4球目では自己最速となる165キロをマークし、会場はどよめきに包まれた。2回は先頭の高橋周にこの日2つ目の四球を与えるが後続を抑えた。3回は2者連続空振り三振を含むパーフェクトピッチングでマウンドを降りた。
打線は中日の先発・大野雄大(34)に2回までパーフェクトに抑えられたが、3回は2死からサポートメンバーのロッテ・藤原恭大(22)が右方向へのヒットで三塁まで進むと、1番の近藤健介(29)が左中間へのタイムリーを放ち鮮やかに先制。
だが4回、2番手の宮城大弥(21)は2者連続で空振り三振に仕留めるが、続くアキーノに2試合連続となる同点アーチを浴び、試合は振り出しに。
追加点が欲しい侍打線は7回、先頭の岡本が柳裕也(28)の初球を捉え、レフトスタンドへ勝ち越しのソロホームランを放ち、強化試合4戦目でチーム初本塁が飛び出た。試合に出場できない大谷翔平(28)、ヌートバー(25)もベンチで喜んだ。岡本はソフトバンクとの強化試合2試合、前日の中日戦を含めこれで6打点を挙げ、勝負強さを発揮した。
その後、侍ジャパンは8回にはサポートメンバーの万波中正(22)が中日のルーキー仲地礼亜(22)から2ランホームランを放つなど2点を追加しリードを広げた。
8回、9回は伊藤大海(25)が登板し、ランナーを一人も出さないパーフェクトピッチングで、WBC本番に向け順調な仕上がりを見せた。
6日は京セラドーム大阪で阪神との「2023WORLD BASEBALL CLASSIC™強化試合」に挑む。