◆選択肢の増える「人工乳房」オーダーメイドで着色

治療による外見の変化に対する苦痛を和らげるこうした取り組みは「アピアランスケア」と呼ばれています。今、その重要性が認識され、広がりを見せています。女性の9人に1人がなるといわれている乳がんもそのひとつです。
RKB原口佳歩「女性特有の外見ケアに取り組む企業が福岡市にあります」
桐の箱におさめられているのは人工の乳房。「ナチュラルブレスト」は、がんで乳房を摘出したり一部を切除した女性のために様々な形や大きさのものを製作しています。
RKB原口佳歩「とても柔らかくて肌に貼ってみると、とてもなじんでいます」

利用者は28種類の製品から自分に合ったものを選びます。その後、職人が一人ひとりの皮膚や乳輪の色に合わせて丁寧に色をつけていきます。
ナチュラルブレスト・本田幸恵社長「朝起きてブラジャーをつける前に貼り、普通にブラジャーをして胸が生えてきたみたいな感覚で生活できるのが特徴です。本当は元の体に戻りたいと思っている人がほぼ全部じゃないかと思います。どんなおばあちゃんでも」