ド派手なパフォーマンスで話題の”BIG BOSS"こと日本ハムの新庄剛志監督。開幕戦で胸元が光るユニフォームを着ていたのを覚えているでしょうか?実はこのユニフォーム、岡山ゆかりの元プロ野球選手が手がけていました。

■新庄BIG BOSSが開幕戦で着ていた”光る”ユニフォーム

”暗闇で光るBIG BOSSユニフォーム” 作ったのは…


いまやプロ野球界だけでなく日本中で話題の”BIGBOSS”こと北海道日本ハムファイターズの新庄剛志監督です。大がかりなパフォーマンスでファンを魅了していますが、開幕戦で特に注目を浴びたのが”胸元が光るBIGBOSSユニフォーム”でした。

元東京ヤクルトスワローズ・現在は会社経営の上田剛史さん(岡山・関西高校出身)

(上田剛史さん)
「これが新庄監督が開幕戦で着ていたユニフォームです」

■なぜヤクルトOBが北海道日本ハムのユニを?

ユニフォームをプロデュースした、関西高校(岡山)出身で元東京ヤクルトスワローズの上田剛史さん。現在、YouTuberとしても活動している上田さんは、今年アパレルなどの会社を設立。第1弾となる商品製作に取り掛かりました。

ある時、知人から”LEDで光るユニフォーム”の話題を耳にすると、真っ先に『新庄監督に着て欲しい』と考えたといいます。

「新庄さんに着てもらおう」とひらめいた


(上田剛史さん)
「2020年にプロ野球を引退し、1年間YouTube とかり色々やったんですけど、今年の1月に会社を立ち上げて事業内容が決まっていなくて、『何をやろうかなー』と思った時に『光るユニフォームがある』というのを見つけて。その技術を見た時に、一番最初に頭に浮かんだのが新庄監督だったんですよ。」

■一度しか会ったことがない新庄監督にオファー

ただ新庄監督とは、一度、番組で共演しただけ…連絡先を知らなかった上田さんが使ったのがインスタグラムでした。

ダイレクトメールで新庄監督に依頼すると・・・

「『胸の付近に”BIGBOSS”っていうユニフォームを作るから、着てもらえないですか?』とインスタグラムでDM(ダイレクトメッセージ)を2月17日に送った。そしたら新庄監督は『いいね、いいね』ってすごく気に入ってくれて」

突然の上田さんのオファーに新庄監督は「いいね」
さらに「開幕戦に間に合う?」と


「そしたら『開幕(3月25日)に間に合うか』って…自分もピンときて。開幕戦ってパフォーマンスとかをするじゃないですか、『まさか開幕戦のパフォーマンスで着てくれる?』って」

■そして新庄さんは着てくれた

サンプルを着た新庄監督(右)と上田さん(画像提供:上田剛史さん)


2月の終わりにやり取りをしてから、上田さんたちは1週間でサンプルを製作。3月の開幕戦になんとか間に合わせました。

(上田剛史さん)
「でも不安だったんですよ、当日まで『本当に着てくれるんかな』みたいな感じで」
「不安の中で3月25日 に福岡PayPay ドームに行って、実際にあのルパンのテーマに合わせて新庄さんがボーンと出てきた時に光るユニフォームを着ていたんで、もう感動しましたね。」

(キャスター)
「現地で自分自身が作ったユニフォームが、新庄さんがあの演出の中で着ていたのを見てどう感じましたか?」

ドラフト指名時のような嬉しさ(2006年 右は元北海道日本ハム・ダース ローマシュ匡さん)


(上田剛史さん)
「出てきた時の嬉しさとか、あのびっくりした感じとかって、ほんとドラフトに僕が指名された時みたいな感じで、めちゃめちゃ嬉しかったですね。なんかほんまに現実で起こった、みたいな。ほんまに着てるって思って」

「一緒にこのユニフォーム製作に携わってくれたメンバーたちと一緒にドームに行っていたんですけど、もうみんなもうあの瞬間ボワーっとなって、周りは周りでウワーってなっていたんですよ。新庄さんが出てきた時に3倍ぐらい僕らはワ~、ってなってたんで、周りのお客さんは『なんでこんなに喜んでんだろこの人たち』みたいな反応だったと思うんですけど、それぐらい本当にみんな喜んでましたね。」

新庄さんの「心意気・器の大きさ」をリスペクト


(キャスター)
「新庄さんの、その心意気をどう感じましたか?」

(上田剛史さん)
「本当にポンポンポンって話が進みすぎて、本当にこれで大丈夫なのかと、いろんな不安や葛藤もありながら…やっぱり新庄さんにそう言ってくる人たちって多分ごまんといると思うんですよ。で、監督になった一発目のこの開幕戦の一試合目・公式戦の オープニングセレモニーで着てくれたというのが、もう本当にあの新庄監督の心意気というか器の大きさに、ほんまにリスペクトですね。僕はすごいなと思います、『本当に思い有言実行やな』と思って。」