■深刻化する食糧危機 飢餓200万人増の可能性も
影響は世界に広がっている。より深刻なのは、食料危機に直面する人々だ。世界の国々で食料支援をしている国連WFP。小麦の半分以上をウクライナから調達しているという。支援国のひとつ、中東・イエメンは7年間続く内戦により、人口の4割以上1300万人が食料不足に陥っている。

男性:
小麦すらない、どうすればいいんだ。どこで手に入るかということばかり考えてしまう。
国連WFPのレーガン氏は、軍事侵攻が食糧危機に拍車をかけていると話す。

国連WFPイエメン事務所代表 リチャード・レーガン氏:
WFPは、イエメンに送る農作物のほとんどをウクライナとロシアから調達しています。戦争で市場に出る食料がなくなってしまったんです。わたしたちは何百万もの人々への食料支援を減らさなければいけなくなりました。500万人には支援を維持できていますが、800万人は量を減らしています。
さらに戦争が長引けば・・・
リチャード・レーガン氏:
(ウクライナ戦争の)状況が変わらなければ来年の末までに、飢餓に苦しむ人が今よりさらに200万人増加すると考えています。
(報道特集 4月30日放送)
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