■テコンドー・杭州アジア大会日本代表最終選考会(26日、名古屋市・愛知県武道館)
9月に中国・杭州で開催されるアジア大会のテコンドー日本代表最終選考会が26日行われ、女子49キロ級決勝で東京五輪代表の山田美諭(29)が試合終了残り3秒で中段蹴りを決め、優勝。2大会連続でアジア大会代表の座を掴み取った。
女子49キロ級決勝は東京五輪代表で五輪後に一度、一戦を退いた山田と急成長中の岡本留佳(16)の戦いとなった。第1ラウンドで山田が得点の高い上段蹴りと中段蹴りで得点を稼ぎ、先取した。
第2ラウンドは山田と岡本が激しい蹴り合いで点を奪い合う展開。同点で迎えた試合終了残り3秒、山田が中段蹴りを決めて2ラウンドを連取し優勝。2大会連続でアジア大会代表内定を勝ち取った。山田は2018年に行われたジャカルタアジア大会で銅メダルを獲得し、2大会連続の表彰台に期待がかかる。

試合後、山田は「どっちが勝ってるか分からない状況だったが楽しかった」と笑顔で激戦を振り返った。アジア大会に向けては「優勝して金メダルを取ってみなさんに見せられるようにしっかり調整して挑みたい」と意気込む。
また男子代表には東京五輪代表の鈴木セルヒオ(28・東京書籍)、鈴木リカルド(22・大東文化大)兄弟が勝ち上がり、五輪に続きアジア大会も兄弟そろって代表を内定させた。
【各階級・代表内定選手】
■男子
58キロ級 東島星夜(ヨンソン道場)
63キロ級 鈴木セルヒオ(東京書籍)
80キロ級 鈴木リカルド(大東文化大)
■女子
49キロ級 山田美諭(城北信用金庫)
53キロ級 加藤柚帆(大東文化大)