侵攻に踏み切った「ロシア」。モスクワから中継です。

こちらでは侵攻から1年という節目を強調しての報道はほとんどありませんが、さきほどメドベージェフ前大統領がSNSに「特別軍事作戦を開始して1年が経った。われわれの兵士たちは国民を守る英雄だ。勝利は達成されるだろう」と投稿しました。

ロシア側の勝利の後にしか交渉はできないとしたうえで、「特別軍事作戦の目標がすべて達成されることが重要だ。我々への脅威を取り除くために必要であればポーランド国境まで押し返す」などと主張しています。

侵攻後、強硬発言を繰り返しているメドベージェフ氏ですが、プーチン政権としてあくまで侵攻を継続していく姿勢を強調しています。

Q.経済制裁に“抜け穴”もあるようですが、現場で見える“制裁の効果”は?

当初予想されたような制裁による経済の大混乱という意味では、これまでのところ生じていません。

ただ、市内を歩きますと、空き物件や失業者の姿を目にすることが増えたようにも感じます。経済成長率や失業率といった数字に表れていない影響がすでに出ている可能性もあります。

さらには屋台骨であるエネルギー輸出に関しても、去年は価格の高騰もあり、制裁下の経済を支えましたが、ロシア産原油に対する上限価格の導入などで収入減も見込まれます。巨額の戦費調達も課題となり、ロシア経済の先行きは不透明です。