□ こぐまちゃんとしろくまちゃん 絵本作家わかやまけんの世界
ひろしま美術館(広島・中区)

中根夕希キャスター
「続いてやってきたのは、ひろしま美術館です。『こぐまちゃんとしろくまちゃん』、親子連れに大人気の展覧会です。」

7年前に亡くなった絵本作家・若山憲さんの作品を紹介する初めての展覧会です。クマのキャラクター「こぐまちゃん」の絵本シリーズは1970年に誕生し、累計の発行部数は1000万部を超えるロングセラーです。

こぐまちゃんの動きや色使いには、「子どもたちに、初めて出会う絵本を届けたい」という若山さんの思いが込められています。
ひろしま美術館 水木祥子学芸課長
― 色がきれいです。
「日本らしい色ということで、中間色のオレンジ、黄緑とか、やさしい色合いが用いられているのが特徴の1つです。」
― 随所に日本らしさもあるのかなと。
「そうなんです。日本のお布団ですよね。」

― あと、絵がとてもシンプルですよね。
「そうなんです。単純化されていますね。まだ文字が読めない子どもたちが絵を見ただけで何をしてるのかわかるようにということで描かれています。」
同じような絵が並ぶこちらの展示は、時代にあわせて絵が差し替えられたエピソードが紹介されています。

水木祥子学芸課長
「上が上版で、改訂版がこちら。1970年代は、こういった冷蔵庫があったようなんですけども時代とともに冷蔵庫の形も変わって、そのツマミの部分がなくなった四角い冷蔵庫の形に改訂版では変えられています。」

会場には、絵本のリトグラフや原画などおよそ230点を展示。来場者はすでに2万人を超える人気の展覧会となっています。














