□ 野村重存の楽しいスケッチ画展
筆の里工房・熊野町

熊野町の筆の里工房で29日から始まったスケッチ画の展示会です。
中根夕希キャスター
「開館からすでにたくさんの方が並んでいらっしゃいます。」
開館を待つ人
― きっかけは?
「プレバトを見て、どういうふうなタッチで描かれているか、楽しみ。すごく楽しみにしてきた。」

“光を描く旅人” 野村重存さんの作品展です。野村さんはテレビ番組「プレバト」の審査員としておなじみの水彩画家です。15年ほど前から筆の里工房のイベントで特別審査員を務めるなど熊野町と交流があります。

初日のきょうは、ご本人が会場に姿を見せました。

水彩画家 野村重存さん
「広島の各地を描いたスケッチを展示しています。広島は、やっぱり見どころが多いので、どこに行っても飽きない。本当に鞆の浦は印象的ですし、竹原はすてきな感じだったし。」

― 熊野町にはいろんな色が使われていますね。
「熊野町とはご縁があって、15~16年のつきあいになる。毎年のように来ていて、春夏秋冬、いろんな季節の風景を描くようになりました。(熊野町の佃邸の絵を描いたのは)晩秋、11月くらいだったかな。とても印象深い。」
― 光の差し込み方が絶妙に美しい。
「そうですね。風景ですから。光がいろんなふうに見えます。」

野村さん愛用のスケッチ道具です。なんとパレットは、牛乳パックです。
水彩画家 野村重存さん
「プラスチックの場合、水がはじいて球状になっちゃうんです。牛乳パックだと広がって、水が伸びて、色が見えやすいんです。」

― パレットもすごい色
「3色をいろいろ混ぜながら色を作っていくんですけど、その過程でできていく秘伝のたれと言っているんですけど。自然な色って、単純な色ではないんですね。深いのもあるので、それを作るときの秘伝のたれ、役に立つんです。だから洗わない。」

― 訪れる方にどういうふうに楽しんでほしいですか
「額に入った、きちんと作品として仕上がったものだけじゃなくて、現場で描いたラフスケッチやライブ感のあるものが並んでいますので。一緒に見てもらえば、こうやって絵ができていくんだなと少し感じられるんじゃないかな。その辺も楽しんでもらいたい。」
この特別展は、6月26日まで開かれています。