■侍ジャパン 宮崎キャンプ(22日、晴れのち曇り・気温9.8度)
前日に続き一桁台の気温で冷え込んだキャンプ5日目。17,429人の観客が足を運ぶ中、侍ジャパンの守護神候補である広島・栗林良吏(26)と巨人・大勢(23)の2人が栗山英樹監督(61)が見守る前でそろってブルペン入りした。
東京五輪でも守護神を務め、金メダルに貢献した栗林は、巨人・大城卓三(30)とバッテリーを組み、“伝家の宝刀”フォークやカットボールを試すなど37球。コーチをバッターに見立て実戦をイメージしたブルペンとなった。
栗林は「こだわりは何もないですし、与えられた場所で結果を出せるように準備していきたいので、本当1イニング投げるとかじゃないですし、1アウトでも多くとって次のピッャーに繋げられたらいいと思うので、自分はそこにこだわりを持たずに、与えられた場所で結果を出したい」と力強く語った。
ランチを終え、ブルペンに向かった栗林は、午前に納得のいかなかったストレートを立ち投げ中心で確認した。一方、昨シーズンにルーキーイヤーで新人王に輝いた大勢は、ヤクルト・中村悠平(32)とソフトバンク・甲斐拓也(30)の2人を相手に変化球を交え21球。こちらもコーチをバッターに見立て実戦を想定した。
先にピッチングを終えた大勢は、栗林の後ろでピッチングを見学。そしてチームスタッフから受け取ったタブレットで自らのデータを確認した。大勢は栗林と同じく「抑えというこだわりは現時点ではないので、任されたポジションでしっかりやりたい」と謙虚さを見せつつ、「本当にすごいピッチャーがいるので自分はまだまだ2年目なので負けないように結果を出したい」と意気込みを話した。
その後、サブグラウンドで練習を終えた戸郷翔征(22)、今永昇太(29)がブルペンにやってくると、カメラ席前で談笑開始。『ワンピースを見ているか?』という世代らしい話題で盛り上がりをみせた。
また午前9時前に一番でグラウンド入りしたダルビッシュ有(36)は宇田川優希(24)、高橋奎二(25)の2人と外野をランニング。ウォーミングアップを終えサブグラウンドに移動すると、ダルビッシュからの誘いで高橋とキャッチボールを行った。途中、ダルビッシュから高橋の方へと近づき、チェンジアップの投げ方のイメージを聞くとすぐさま実戦。逆に高橋はダルビッシュにスライダーのレクチャーを受け「僕のスライダーは滑らすんですけど、ダルビッシュさんに第一関節を使った投げ方を教えてもらって、そういったところを聞けてよかった」と充実ぶりをみせた。

















