「“ヒジャブ”は単なる言い訳、女性の尊厳を破壊することが目的」抗議デモは世界中に
“連帯”の動きは、日本でも・・・
村瀬健介キャスター
「東京・渋谷ハチ公広場前に、在日イラン人がたくさん集まって抗議活動をしています」

アリアナさん(仮名)
「ハメネイ!恥を知れ!国から手を離せ」
女性の人権が尊重されない祖国の現状を憂い約5年前、日本に逃れてきたというアリアナさん(仮名)。
村瀬キャスター
「このようなデモに参加するのは何回目ですか?」

アリアナさん
「ほぼ毎回、参加しています。今日は東京だけでなく世界中で抗議デモが行われる予定です。もっと多くの人が集まりますよ」
アリアナさんは毎回、日本で行われる抗議活動の様子をイランに住む家族や友人に発信してきた。現地で当局に拘束され、命を落とした若者の遺族とも連絡を取り合っているという。
村瀬キャスター
「この人の娘が今回のデモで亡くなったんですか?」

アリアナさん
「はい。彼女は当局に拘束され激しい拷問やレイプを受けたあと、搬送先の病院で亡くなりました。女性たちは平和的にデモを行っているにも関わらず、当局は女性たちに実弾を浴びせています。拷問やレイプも行われています。今でも女性たちの言論の自由は認められていないのです」
2022年9月。デモに参加していたとみられる女性たちを治安当局が取り囲み暴行を加える様子がSNSに投稿された。アリアナさんもヒジャブをめぐる弾圧を経験してきた。変わらないイランの現状にこう憤る。

アリアナさん
「政府関係者の家族は、欧米ではセクシーな格好や、ビキニで生活しています。ヒジャブは単なる言い訳に過ぎません。イラン政府は最初から権力の維持と自己の利益を追求するために女性の尊厳を破壊することを目的としているのです」
アメリカ・ロサンゼルスでの抗議デモ
「イランに民主主義を!」
尾関淳哉記者
「2月11日、ロサンゼルス中心部でもイランの反政府デモが行われていて、広場を埋め尽くすほど大勢の人が集まっています」