全国で一部の水産食品会社が「サバ缶」の出荷を一時停止するなど「サバ缶ショック」が広がっている一方で、実は今年、鳥取県の境港ではかなりの豊漁となっているんです。

一体、なぜなのでしょうか。


キャスター 小崎純佳
「今がまさに旬のサバ!鳥取県の境港では、年明け以降、豊漁が続いているんです。」

境港水産振興協会によりますと、1月のサバの漁獲量は8000トンを超える豊漁で、近年で最も多い漁獲量だということです。

鳥取県水産試験場 徳安理敬 研究員
「今年は、長崎県から境港のほうまで、かなり例年と比較しても、漁獲量が多いという状態です。」

宮城県や青森県などでは記録的な不漁となっている一方、一体、なぜなのでしょうか。

鳥取県水産試験場 徳安理敬 研究員
「日本周辺のサバは、太平洋側にいる群れと日本海側を海遊している群れと大きく二ついます。全国的に不漁のニュースになっているサバの群れというのは、太平洋の群れを指している。一方で、境港は日本海のサバの群れが漁場形成をしていて、境港に多く水揚げされているという形です。やはり水揚げ量としましては、日本海側よりも太平洋側が多いので、太平洋側が不漁となると、サバ缶に向かう量も少なくなるので、そういったことからサバ缶ショックとなっていると考えられる。」