■プロ野球 西武 4―2 ソフトバンク(28日・PayPayドーム)
西武は28日、前日2本塁打の主砲・山川穂高(30)が今シーズンから取り組んでいる独特な“新フォーム”で好調ぶりを発揮。2試合連続となるリーグトップの8号3ランを放ち、チームのカード勝ち越しに自慢のバットで大きく貢献した。
2018年に47本塁打、2019年には43本塁打を放ち、2年連続でホームラン王に輝いた山川。3年ぶりのタイトル獲得へ、今シーズンのテーマに掲げたのは『お尻の位置』だ。過去に痛めた右足首の影響で打撃フォームが崩れていたが、打席でお尻を振って安定する立ち位置を決めることで、軸足のぶれを無くしフォーム全体に新たな安定感を生んだ。
今シーズン、開幕から5試合で4本塁打を放つなど、怪我で約3週間の離脱があった中でもリーグトップの7本塁打と手応え十分な“お尻打法”。この日もその“お尻”から特大の一発が生まれた。1回、1死一、二塁とチャンスで迎えた第1打席。バッターボックスに入り軸足の位置を決め、2回、3回とお尻を振る。その山川に対し、ソフトバンク先発の右投手・レイ(31)は徹底した外角攻め。初球、2球目とカットボールにバットは空を切るが、その後も5球続いたカットボールはコースを見極めファウルで甘い球を待つ。2ストライク2ボールで迎えた8球目、この打席で初めて投じられた149キロのストレートを一振りで仕留めた。打った瞬間確信の一発に、ライトを守っていた柳町達(25)は一歩も動けず、ストレートを要求した甲斐拓也(29)も顔を歪めた。
2試合連続となるリーグトップ8号3ランに山川は「積極的に行こうと思って打席に入ったので、1球目、2球目と外の変化球を空振りしてしまいましたが、最後はホームランを打つことができて良かったです」と納得の様子。ハマり始めた“お尻打法”に、かつての力強さを取り戻した獅子の主砲が、42年ぶり最下位からの逆襲を目指すチームの鍵を握ることは間違いない。
■山川穂高(やまかわ・ほたか)
1991年11月23日生まれ 沖縄県出身。中部商業~富士大。13年ドラフト2位で西武入団。14年6月21日のDeNA戦でプロ初打席で本塁打。18年は開幕から4番に座り47本塁打で本塁打王、ベストナイン、MVPに輝く。翌年も4番で2年連続リーグ優勝に貢献、43本塁打で2年連続の本塁打王、ベストナイン。20年は右足首故障で、規定打席到達打者で最低の打率.205。昨年は肉離れで戦線離脱、2年連続不振からの復活を期す。
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