「銀河鉄道999」や「宇宙戦艦ヤマト」の作者として知られる漫画家の松本零士さんが、2月13日、都内病院で、急性心不全の為亡くなっていたことがわかりました。85歳でした。

『銀河鉄道999』原作絵(C)松本零士/零時社


告別式は近親者のみで既に執り行われたということです。後日、お別れの会が開催予定だということです。

松本零士さんは「銀河鉄道999」・「男おいどん」・「宇宙戦艦ヤマト」・「宇宙海賊キャプテンハーロック」・「惑星ロボ ダンガードA」などがヒット作として知られています。

関係者によると、松本さんは「2019年11月、『宇宙海賊キャプテンハーロック』テレビ放送記念で訪れたイタリア・トリノにて倒れた報道がありましたが、帰国後は回復されています。少し前に(詳しい時期は非公表)体調を崩され、年齢を考慮して入院されていた」ということです。

【零時社コメント】
漫画家 松本零士が、星の海に旅立ちました。
漫画家として物語を描き続けることに思いを馳せ駆け抜けた、幸せな人生だったと思います。
「遠く時の輪の接する処で、また巡り会える」と松本は常々申しておりました。
私たちもその言葉を信じ、その日を楽しみにしています。
これまで応援くださいましたファンの皆様、作品を世に送り出してくださいました関係各社の皆様、お世話になりました各自治体ならびに各団体の皆様、若かりし頃から共に切磋琢磨してくださった漫画家の先生方、そして旅立ちにあたりサポートしてくださいました病院の皆様、心より深く感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

株式会社零時社 代表取締役 松本摩紀子

松本零士さん




【プロフィール】
1938年1月25日生まれ、福岡県久留米市出身。
6歳の頃から絵を描き始め、9歳で運命的な本(『新寶島』『月世界紳士』いずれも著者は手塚治虫氏)との出会いをきっかけに漫画を描き始める。
15歳の時に投稿作『蜜蜂の冒険』が「漫画少年」にて受賞掲載され、これが商業誌デビューとなる。
実質的な漫画家デビューは1957年「少女」掲載の『黒い花びら』。しばらくは少女漫画誌での執筆が続く。
1968年代に入り青年漫画誌が誕生し始めたころ「漫画ゴラク」に『セクサロイド』を発表。
以降、青年漫画誌での執筆が増え、少年・青年漫画のジャンルで活躍するようになった。
代表作:『男おいどん』『ガンフロンティア』『宇宙戦艦ヤマト』『クイーンエメラルダス』『ザ・コックピットシリーズ』『宇宙海賊キャプテンハーロック』『銀河鉄道999』『新竹取物語1000年女王』ほか。

【受賞・受章歴】
1972年 『男おいどん』にて第3回講談社出版文化賞児童漫画部門賞
1975年 『宇宙戦艦ヤマト』にて星雲賞
1978年 『銀河鉄道999』『戦場漫画シリーズ』にて第23回小学館漫画賞
同年    “一連のSFシリーズ” ”にて第7回日本漫画家協会特別賞
1990年 『V2(ツイン)パンツァー』にて星雲賞
2001年 紫綬褒章受章
2008年 練馬区名誉区民
2010年 旭日小綬章受章
2012年 フランス芸術文化勲章 シュバリエ受章


【担当:芸能情報ステーション】