高い加工技術が認められ、F1から宇宙へ

そして2019年、ついに高い加工の技術が認められ、三菱重工業からH3ロケット1号機のエンジンや、水素と酸素の圧力を調整する機体バルブ用の部品、合わせて11点の受注に成功したのです。

20社以上のライバルの中から見事、選ばれた快挙でした。

宇宙航空事業 初期メンバー 林宏幸さん:
「ものすごく嬉しくて。今やっていた仕事に誇りを持って。お父さんが作った部品、これに乗るんだよ。きょう飛ぶんだよ。と家族に言いました」

一方、受注できたのは数十万点の部品からできるロケットのエンジンの中で、手がけているのは11点。テスト段階では、他の部品も候補となりましたが、受注には至りませんでした。

宇宙航空事業 初期メンバー 小又寿さん:
「せっかく納めたものなのに、次から来ないというのはとても残念な気持ちがありましたが、(選ばれた11部品は)自信を持って良い物を作っていますので。大丈夫だと思います」

職人の技を集結した11の部品には自信があるといいます。