大手百貨店が店頭で「売らない」店をオープンします。今、百貨店で参入が相次ぐ「店で売らない店」。一体どんなものなのでしょうか。

高島屋新宿店。入り口のすぐ隣に29日オープンする店舗には、ある特徴が・・・

記者
「実はこちらの売り場、商品を買うためのレジはないんです」

店舗では「売らない」のです。代わりに設置されているのは、QRコード。スマホで読み取ってインターネット上で購入します。取り揃えたのは、ジェンダーレスやグルメなど5つのテーマに沿って選んだ商品など、オンラインで販売している60ブランドです。

タカシマヤトランスコスモスインターナショナルコマース 川口貴明CEO
「(コロナ禍で)来店いただけない状況が続いております。商品を体験していただけることに特化して、新しい小売の形を発信したい」

ネットで買い物をする人が増え、店に足を運ぶ人が減る中、いまこうした「売らない店」が小売業界で広がっているのです。すでに大丸松坂屋百貨店が去年10月に参入しています。後続となる高島屋にはある「戦略」が・・・

タカシマヤトランスコスモスインターナショナルコマース 川口貴明CEO
「SNSギフトというようなサービスも導入します。ターゲットは特に若い世代のZ世代」

ギフトのサービスです。オンラインで気軽にギフトを贈り合う若者が増えていることを受け、店内で選んだ商品を住所を知らない相手にもSNSなどで届けることができるサービスを展開します。

「売らない店」はZ世代に届くのか。試行錯誤が続きます。