北上をカシミヤの聖地に

 若き職人たちから生み出されるセーターやマフラーなどは年間、6000アイテム以上にもなるといいます。ユーティーオーは縁でつながった北上市を応援したいとカシミヤの栞を製作して東日本大震災の被災者を支援しています。また、ふるさと納税の返礼品に協力するカシミヤ製品は、毎年およそ2億円の寄付を集めています。
 宇土代表は、旅行代理店時代に出会ったファッションデザイナーの一言が今でも心に残っています。

(ユーティーオー 宇土寿和 代表)
「世界一になれば世界からお客さんが来るのよ、日本一だったら日本中から来るでしょうけどねって言って」
(ユーティーオー 製造主任 舘下愛美さん)
「社長は(北上に)来るたびにやっぱり自分の夢というか思いを伝えて帰られるので、その実現に向けて私達も頑張らないとなと思っています」

 宇土代表がカシミヤを通して発信したいことは。

(ユーティーオー 宇土寿和 代表)
「北上って言ったらカシミヤがあるとこだよ。岩手は。っていう形で知ってもらえたらいい。北上をカシミヤの聖地にしたいっていうのは僕は口癖で言ってるんですけど」

 北上市が聖地と呼ばれるその日まで。宇土代表と職人たちはカシミヤへの思いを紡ぎ続けます。